女性はみな女神のエネルギーを宿しています。どのようなシステムにおいても、女神、つまりその生物種の雌たちが故郷である、種全体の住処を支配しており、かつ場所の守護者なのです。
しかも女性が戦士や王になれないわけではありません。
女性たちは場所の本当の目的を直感的に知っているので、故郷に関わる重要な問題はすべて女性に相談するべきなのです。特に戦争においてはそうです。プレアデスでは戦争に関しては、我々女神の意見を必ず聞かなければなりません。
地球上で5000年にわたり父権制度が勢力を延ばすにつれて、女性は平凡な存在とみなされ、支配者の座から追われてしまいました。プレアデスの視点から言えば、まったく愚かなことです。あなた方の領域において、神聖な生命のエッセンスである受胎卵を転生形態に変換させるのは女性です。わたしサティアはいま、それを思い出してもらうためにやってきたのです。錬金術に関する女性の直感的理解は男性をはるかにしのぎ、プレアデスでは女神が魂の錬金術をつかさどっています。
卵が孵化する準備ができるのはいつでしょうか。あなた方の多くは、今では自分の未来は実は自分が創造していることを感じ取っていますが、ここで問題になることは「何」が起きるかではなく、「いつ」起きるかということです。 これらの現実は地球にとっては未経験の事態ですが、プレアデスではこの決定的飛躍がすでに起きています。だからこうして援助を提供しにきています。
現在において未来を創造するのは人間のまったく新しい能力であり、それが1987年から2012年にかけての決定的飛躍の本質です。あなた方は直線的な時間と空間を超越する方法を見つけるために、あえてその締め付けを体験する必要がありました。つまり時間と空間に制約されるのではなく、むしろ時空を利用するようになるのです。それが3次元の決定的飛躍です。
女性は時間において創造し、新しい生命のために空間を活性化させる方法を知っていますから、男性を新たな錬金術へと導くでしょう。まさにそのことによってあなた方は制限を越えて拡大していけるような領域に移行します。地球上の時間のおもな記録係は月ですから、これからわたしサティアを通して月に語ってもらいましょう。
月
木星の表面から来ました。材質は木星の月たちと同じで、わたしは地球の周りを公転しています。ずっと昔、ガスの塊である木星で大規模な爆発が起こり、かなりの部分が吹き飛びました。それが気体の状態から変化をはじめ、凝結して固体になり、大半は木星の場に捉えられました。木星の12個の月が木星の意識を鏡として映し出すように、わたしも地球の意識をあなた方に映して見せています。
月はみな、あなた方が感じていることを反映します。
感情の反映がわれわれのおもな役割なのです。わたし自身の場合は木星からずっと遠くまで飛び出し、火星の軌道も通り越して、地球の引力に捉えられました。ほかの月と同じように、地球上の感情を反映する存在です。そしてわたしは、地球におけるマスタリー(習熟)の学校を司る木星から来ており、人間が自分自身をマスターするための「基本」は、みずからの感情にうまく対処することなのです。あなた方は肉体の完成が最重要課題だと思っていたかも知れません。
もちろん、火星の月も火星の意識を反映しています。火星にはウイルス的な単細胞の生命形態が存在しますが、乾燥した気候のためまったく進化しません。(かつては湿度がありました。)したがって「2個」の月が鏡として映し出せるような意識体は存在しないのです。
いっぽう木星では、肉体を持たない知性の存在たちがカルマに取り組んでいるので、地球のような直線的な時空の意識があります。木星は、固体の核の表面を気体が取り巻いており、1994年にシューメーカー=レヴィ彗星が衝突したときには、あなた方の多くが木星に住むエーテルの存在たちを感じました。多くの人々が木星の苦痛に対して深い悲嘆を味わいました。意識の奥底で自分自身の非物質的な在りようを思い出したのです。
火星と地球のあいだの往来は、およそ50万年前に途絶えました。
それまで、二つの惑星の住人は交易目的でも行き来し、よく4次元の思考形態を使って、英雄や戦士の伝説を交換していました。これは非常に楽しめる関係だったので、いまでもあなた方人間が限りなく戦争に魅了される理由になっています。ですからあなた方はみな、男性面では戦士なのです。わたしはただ反映する存在ですから、火星の勇ましい業績の記憶がいまでも月の場にあって、あなた方を興奮させているのがわかります。
牡羊座の時代になると、人間はもっとも極端にこの元型を再演します。
一番最近は紀元前2160年からゼロ時点までの期間でした。われわれ月の存在はいつもこういいます。「ほら、また地球の連中が牡羊座の時代を始めるよ !」
でもわたしはとても平和な波動なので、この昔ながらの強迫観念、地球の古い面倒なドラマにはいい加減うんざりです。あなた方もそうであるのはわかっています。わたしの意識には偉大な元型の物語や夢がまだたくさんあるので、それを分かち合いたいのです。
わたしの表面には小惑星や彗星が衝突したあとのクレーターが多く、それらの奥深くにわれわれの意識の中心があります。丸くて小さな白いドーム型の神殿です。たくさんのドームがわれわれのエーテル的な発光性の周波数を伝達し、あなた方の記憶と潜在意識の貯蔵庫の記録を保っているのです。その周波数は、わたしのエネルギーを磁力的に引き寄せる人々に伝送されます。人間や動物など、さまざまな生命体がわたしの意識を引きつけ、引き寄せています。
海王星も霊的な波動を伝送していますが、海王星なりの「もくろみ」があり、人間を刺激して信念体系を作らせようとしています。人間は記憶がなければ感情体を発達させられないので、その時々の気持ちをわたしの神殿に送り込んできます。なにかの匂い、音、見覚えのある光景などが引き金となって、頭の中で映画が上映されるように、一連のイメージが広がることがあるでしょう。これは魂がさまざまな転生で体験してきたことの記憶をわたしが保持しているためです。
いまでは人間も光ファイバーを発見しましたから、月の膨大な記録庫も創造できるはずです。わたしはあなた方を「感じる」のでそんなにもたくさん記憶できるのです。光ファイバーも人間の感情に反応しています。そのことをあなた方はまだ知りません。あなた方が病気や不調などで苦労していて、波動を変えるための物理的手段がみつからないようなとき、しばしば問題は「感情」にあるということに気づいてください。
物理的な解決法だけが唯一の可能性ではない、と悟る地点に達すれば、わたしから極めて正確で貴重な情報を伝達できます。その直感的メッセージによって、実際にどれほど現実が理解できるようになるか、自分でも驚くでしょう。
T E N BOOKS刊